検査項目解説
検査名 | CK-MM |
英検査名 | Creatine Kinase MM-Isoenzyme/CK-MM |
検体基準範囲 |
検体採取後速やかに測定するか、凍結保存する。 血清:93~99% |
測定法 | アガロース電気泳動法 |
基準範囲出典 | 1.庄司進一:クレアチンキナーゼ(CK),CK-MB,CK-MM.日本臨牀 62(増刊11 広範囲血液・尿化学検査,免疫学的検査 1.第6版):340-343,2004 |
解説 |
CK-MMは3っのアイソホームがあり、MMa,MMb,MMcと呼ばれている。MMaは組織から血中に逸脱したばかりのもので、カルボオキシペプチダーゼによりMMb,MMcに変換する。急性心筋梗塞の初期にはMMaが血中に逸脱してくるが、時間の経過と共に酵素作用でMMb,MMcに変換するのでMMa/MMcの比を測定することで、発症からの時間が推定される。MMa/MMc比が大きければ発症初期のため、早期診断に有用とされている。また筋ジストロフィー症や皮膚筋炎などでMMa/MMc比が高値ならば筋の損傷が続いている証拠となる。 高値(血清):急性心筋梗塞、進行性筋ジストロフィー症、皮膚筋炎 |