検査項目解説
検査名 | クリオフィブリノゲン |
英検査名 | Cryofibrinogen |
検体基準範囲 |
37℃で採血、遠心分離を行う。検体は速やかに測定する。 血漿:陰性 |
測定法 | 冷却法 |
基準範囲出典 | 1.Kyle RA, Lust JA: Immunoglobulins and laboratory recognition of monoclonal proteins. Section III. Myeloma and related disorders. In Neoplastic Diseases of the Blood. Third edition. Edited by PH Wiernik, GP Canellos, JP Dutcher, RA Kyle. New York, Churchill Livingstone, 1996, pp 453-475 |
解説 |
クリオフィブリノゲンは血漿が4℃の状態で白濁沈殿し、37℃で再溶解する蛋白の一種で、他にクリオグロブリン、クリオBence-Jones蛋白が知られている。臨床的には寒冷暴露により血栓性静脈炎症状を呈する患者に行う。一次性(家族性)と二次性があり、一次性は稀だが、二次性は悪性腫瘍、多発性骨髄腫、白血病、悪性リンパ腫など様々な疾患で認められる。臨床的には皮膚を寒冷にさらした場合、血栓性静脈炎によると思われる皮膚症状を訴える患者を診た場合に測定する。 陽性(血漿):悪性腫瘍、悪性リンパ腫、肝硬変、急性・慢性白血病、血栓・塞栓性疾患、膠原病、原発性クリオフィブリノゲン血症、心筋梗塞、多発性骨髄腫、肺塞栓症、子癇前症、膵臓癌、胆のう癌、胃癌、肺癌、妊娠、薬剤(イソニアジド) |