検査項目解説
検査名 | 急性期反応物質スコア/新生児感染症スクリーニング/ARPスコア |
英検査名 | Acute Phase Reactants Score |
検体基準範囲 | 血清:陰性(0スコア) |
測定法 | ラテックス凝集法 |
基準範囲出典 | 1.後藤玄夫:血液生化学検査 炎症マーカー APRスコア.medicina 36:236-238,1999 |
解説 |
この検査の目的は新生児感染症の診断である。APRスコアは急性相反応物質のうちα1-アシドグリコプロテイン、ハプトグロビン、CRPを同時に測定し3項目の成績を新生児感染症の早期診断、病状の経過把握、治療効果判定、抗生物質使用の指標に使うもので、新生児感染症のPOCTとして有用性が認められている。各項目がカットオフ値を越えた陽性を1点とし、3項目全て陽性なら3点で感染症の疑いが極めて強く、また0点の場合は感染症が否定できる。APRの3種のうちCRPは最も鋭敏で炎症に対する反応も早く、また正常化も早い。3種の値の変動を経時的に観察することで総合的な炎症の経過が判断できる。 陽性:新生児感染症、悪性腫瘍、炎症性疾患 |