検査項目解説
検査名 | D-アラビニトール |
英検査名 | D-Arabinitol |
検体基準範囲 |
検体採取後速やかに測定するか、冷凍保存する。 血清:〈d-アラビニトール濃度〉(単位:μmol/L) 男性 女性 15歳以下0.7~5.90.5~5.3 16~65歳0.0~9.70.0~10.6 66歳以上0.0~27.90.0~18.4 〈クレアチニン比〉(単位:μmol/mG・Cr) 15歳以下0.0~0.80.0~0.8 16~65歳 0.0~0.8 0.0~1.1 66歳以上 0.0~2.2 0.0~1.9 |
測定法 | 酵素法 |
基準範囲出典 | 1.臨床検査データブック 医学書院 |
解説 |
D-アラビニトールはカンジダ属の主要代謝産物で、深在性カンジダ症で血中濃度が高くなることが知られている。臨床的には深在性カンジダ症の診断、腸管内のカンジダ異常増殖の予知などに用いる。D-アラビニトールは尿中に排泄されるため、腎機能が低下した患者では高値に出る傾向があるので、クレアチニンとの比を見て評価することが望ましい。 高値(血清):深在性カンジダ症、腸管内カンジダ増殖 偽陽性:薬剤(キシリトール) |