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検査項目解説

検査名 デオキシピリジノリン
英検査名 Deoxypyridinoline/Deoxypyridinoline,Free
検体基準範囲 午前中の第2尿を検体とし、測定は速やかに行うか、冷蔵保存する。
尿:男性(2.1~5.4nmol/mmol・Cr)、女性(2.8~7.6nmol/mmol・Cr)
測定法 EIA
基準範囲出典 1.山本 逸雄 他:ホルモンと臨床 44(7):747-754,1996
2.折茂 肇 他:ホルモンと臨床 44(9):1011-1023,1996
3.折茂 肇 他:ホルモンと臨床 44(8):873-883,1996 
解説 骨の構造は強固なコラーゲン組織で維持されているが、DPDは成熟架橋と呼ばれる構造の一つである。この物質は化学的に安定なためコラーゲン代謝のマーカーとして測定される。骨組織が吸収・破壊されるとデオキシピリジノリンは血中に放出され、約40%は尿中に排泄されるので、尿中DPDを測定することにより骨吸収の状態が推測できる。臨床的には肺癌、乳癌、前立腺癌の骨転移の検索と治療効果判定、骨吸収性疾患の病勢の評価、経過観察、に用いる。また、甲状腺機能亢進症でも著しい高値を示し、手術適応の決定および副甲状腺摘出後の評価に用いる。
高値(尿):Ehlers-Danlos症候群、Paget病、骨粗鬆症、甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能亢進症、乳癌、前立腺癌、多発性骨髄腫、転移性骨腫瘍、神経性食欲不振症、薬剤(ステロイド)
低値(尿):成長ホルモン欠乏症、下垂体性小人症

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