検査項目解説
検査名 | 直接抗グロブリン試験/直接クームス試験 |
英検査名 | Direct Antiglobulin Test/Coombs' Test,Direct |
検体基準範囲 |
EDTA加血液を検体とし、速やかに測定するか、冷蔵保存する。寒冷凝集素の存在が疑われるときは、検査終了まで検体を冷却しない。 血液:陰性 |
測定法 | カラム凝集法 |
基準範囲出典 |
1.浅井 隆善:医学のあゆみ 167(9):700,1993 2.日臨技輸血検査標準法改訂委員会:輸血検査の実際 108-111,1996 3.AABB Technical Manual. Edited by: MK Fung, BJ Grossman, C Hillyer, CM Westhoff. AABB. 2014 |
解説 |
D-AGTは赤血球表面に結合している免疫グロブリンや補体を検出する検査でCoombsらによって紹介された。自己免疫性溶血性貧血、血液型不適合妊娠による新生児溶血性疾患、血液型不適合輸血などの患者赤血球に結合している免疫グロブリンや補体の検出を目的とする。臨床的には溶血性の所見が認められるとき、輸血副作用が疑われるとき、血液型不適合輸血による新生児溶血性疾患が疑われるときに用いる。陽性の場合は解離同定試験を行い赤血球に結合している血液型特異性を同定する。 陽性(血液):温式抗体による自己免疫性溶血性貧血、寒冷凝集素症、新生児溶血性疾患、不適合輸血、発作性寒冷ヘモグロビン尿症、薬物誘発性免疫性溶血性貧血 |