検査項目解説
検査名 | ドナース・ランドスタイナー試験/DL試験/寒冷溶血試験 |
英検査名 | Donath-Landsteiner Test/Cold Hemolysis |
検体基準範囲 |
血液採取、血清分離に用いる全ての器具は、37℃に保温したものを用いる。保温血清は速やかに測定する。 血清:陰性 |
測定法 | 溶血反応 |
基準範囲出典 |
1.最新 臨床検査項目辞典 医歯薬出版株式会社 2008 2.亀崎豊実ほか:Donath-Landsteiner抗体.内科 93:1174,2004 |
解説 |
発作性寒冷血色素尿症の患者は、血清中に自己の赤血球と反応する自己抗体であるDonath-Landsteiner抗体を持っている。この抗体は低温で赤血球と結合し、37℃で補体を活性化し溶血を起こす。患者は寒冷暴露後に悪寒戦慄、発熱、全身倦怠感などの症状を訴え、その後溶血を示す血色素尿が見られる。臨床的には溶血所見(AST、LD増加、ハプトグロビン減少、網赤血球増加)が認められる時、血色素尿が見られる時、寒冷暴露後の溶血発作、後天性溶血疾患が疑われクームス試験陰性、寒冷凝集素陰性の時に測定する。 陽性(血清):発作性寒冷血色素尿症、寒冷ヘモグロビン尿症 |