検査項目解説
検査名 | EBウイルス抗原 |
英検査名 | Epstein-Barr Virus Antigen |
検体基準範囲 |
検体採取後速やかに測定するか、冷蔵保存する。凍結は不可。 血清:陰性 腫瘍細胞 |
測定法 | 間接蛍光抗体法、ISH、RT-PCR |
基準範囲出典 | 1.最新 臨床検査項目辞典 医歯薬出版株式会社 2008 |
解説 |
この検査はEBウイルス感染症およびEBウイルス関連腫瘍が疑われるときに行う。EBウイルスは熱帯アフリカの小児に多発するBurkitリンパ腫の培養細胞から分離されたウイルスで、日本では大部分が2歳以内に感染し成人の80~90%は抗体を持っている。感染によりBurkitリンパ腫、上咽頭癌、鼻腔リンパ腫、伝染性単核球症などを発症する癌ウイルスである。 陽性(血清):Burkittリンパ腫、B細胞性日和見リンパ腫、NK/T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、シェーグレン症候群、胃癌、上咽頭癌、慢性活動性EBウイルス感染症 陽性(細胞):Burkitリンパ腫、B細胞性日和見リンパ腫、ホジキンリンパ腫、シェーグレン症候群 |