検査項目解説
検査名 | エステラーゼ染色 |
英検査名 | Esterase Stain |
検体基準範囲 |
採血後直ちに2~3枚の塗抹標本を作り染色する。 骨髄塗抹標本 |
測定法 | アゾ色素法 |
基準範囲出典 | 1.最新 臨床検査項目辞典 医歯薬出版株式会社 2008 |
解説 |
エステラーゼ染色は細胞に特異的エステラーゼ染色と非特異的エステラーゼ染色の二重染色をすることで、顆粒球系細胞と単球系細胞を分類するものである。特異的エステラーゼ染色では顆粒球細胞は強陽性に染色されるが、単球系細胞は陰性である。一方、非特異的エステラーゼ染色では顆粒球は陰性だが、単芽球、前単球、単球、血小板は強陽性に染色される。臨床的にはこの染色の違いを利用して、急性骨髄単球性白血病(M4)、単球性白血病(M5)の単芽球の同定を行う。また、急性白血病のM2とM4、M5の鑑別に利用される。 陽性(血液):急性骨髄単球性白血病、単球性白血病 |