検査項目解説
検査名 | コレステロール:コレステロールエステル比 |
英検査名 | Esterified Cholesterol Ratio/Ratio of Cholesterol Ester to Cholesterol |
検体基準範囲 | 血清:73~77% |
測定法 | コレステロール脱水素酵素(UV)法、酵素法 |
基準範囲出典 |
1.Richmond W:Clinical Chemistry 19(12):1350-1356,1973 2.宇治 義則 他:日本臨床 53(増):615-616,1995 |
解説 |
血中の総コレステロールうち70~80%はエステル型として、残りは遊離型として存在している。コレステロールエステル比は総コレステロールに占めるエステル型の割合で遊離型コレステロールの増加かエステル型コレステロールの低下があると、この比が低下する。臨床的には遊離型コレステロールとエステル型コレステロールの代謝にはLCATが関与しているので、この比を算定することで、LCAT自体の障害やLCAT合成臓器の肝障害の程度が推定される。 高値(血清):Wolman病(エステル型コレステロール蓄積症) 低値(血清):LCAT欠損症、肝硬変、慢性肝炎、急性肝炎極期、閉塞性黄疸 |