検査項目解説
検査名 | フィブリン・フィブリノゲン分解産物E分画/線維素分解産物E |
英検査名 | Fibrin and Fibrinogen Degradation Product E |
検体基準範囲 |
3.2%クエン酸血漿を検体とし、速やかに測定するか、凍結保存する。 血漿:100ng/mL以下 |
測定法 | ラテックス免疫比濁法 |
基準範囲出典 | 1.最新 臨床検査項目辞典 医歯薬出版株式会社 2008 |
解説 |
プラスミンがフィブリノゲンに作用するとフィブリノゲン1分子から2分子のD分画と1分子のE分画が産生される。FDP-E分画は一次線溶でも二次線溶でも産生されるため、両者の鑑別は困難で臨床的意義はFDP測定と同等である。臨床的には線溶系の活性化を総合的に把握できるので、播種性血管内凝固症候群や血栓症の診断、治療効果判定、線溶亢進状態と凝固亢進状態の把握、血栓溶解療法のモニタリングに用いる。 高値(血漿):播種性血管内凝固症候群、凝固亢進状態、胸水・腹水貯留、血栓症、線溶亢進状態、大動脈瘤、皮下・筋肉内血腫、妊娠、薬剤(線溶療法) |