検査項目解説
検査名 | フィブリノペプタイドA |
英検査名 | Fibrinopeptide A |
検体基準範囲 |
クエン酸血漿を検体とし、速やかに測定するか、冷蔵保存する。 血漿:2ng/mL以下 |
測定法 | EIA |
基準範囲出典 |
1.Levi M. Disseminated intravascular coagulation. In: Hoffman R, Benz EJ Jr, Silberstein LE, Heslop HE, Weitz JI, Anastasi J, eds. Hematology: Basic Principles and Practice. 6th ed. Philadelphia, PA: Elsevier Saunders; 2013:chap 141. 2.Schmaier AH, Miller JL. Coagulation and fibrinolysis. In: McPherson RA, Pincus MR, eds. Henry's Clinical Diagnosis and Management by Laboratory Methods. 22nd ed. Philadelphia, PA: Elsevier Saunders; 2011:chap 39. |
解説 |
トロンビンがフィブリノゲンに作用しフィブリンを生成するが、この際に放出されるアミノ酸分子がフィブリノペプタイドAである。生物学的半減期は3~5分と短いため、FPAが増加していればトロンビンによるフィブリノゲンからフィブリンへの転換が進行していると推測できる。臨床的には持続的な血液凝固状態の進行があると考えられる播種性血管内凝固症候群や動静脈血栓を疑う場合に測定する。 高値(血漿):播種性血管内凝固症候群、急性心筋梗塞、深部静脈血栓症、敗血症、急性骨髄性白血病、1型糖尿病、2型糖尿病、不安定狭心症、脳卒中 |