検査項目解説
検査名 | フィブロネクチン |
英検査名 | Fibronectin |
検体基準範囲 |
検体採取後速やかに測定する。 血漿:250~460μg/mL |
測定法 | ELISA |
基準範囲出典 | 1.最新 臨床検査項目辞典 医歯薬出版株式会社 2008 |
解説 |
FNは肝細胞、線維芽細胞、血管内皮細胞、腎メサンギウム細胞で産生される細胞外基質の主要構成成分の一つである。FNと細胞が接着するとシグナルが発生し、細胞移動、成長、形態変化、創傷治癒等が起こると考えられている。臨床的には血管内皮細胞活性化のマーカーとして用いる。また、FNは炎症の際に増加するので急性相反応物質として有用性があるといわれている。 高値(血漿):悪性腫瘍転移、川崎病回復期、急性肝炎、血管炎症候群、原発性胆汁性肝硬変、甲状腺機能亢進症、高脂血症、子癇、子癇前症、脂肪肝、全身性エリテマトーデス、糖尿病、妊娠、ネフローゼ症候群、肥満、閉塞性黄疸、もやもや病、敗血症、本態性高血圧症 低値(血漿):川崎病急性期、肝硬変、肝癌、急性糸球体腎炎、甲状腺機能低下症、細菌感染症、敗血症、急性膵炎、再生不良性貧血、腎不全、低栄養状態、神経性食欲不振症、熱傷、外傷、播種性血管内凝固症候群 |