検査項目解説
検査名 | 遊離型コレステロール/遊離コレステロール |
英検査名 | Free Cholesterol/Non-Esterified Cholesterol/Cholesterol,Nonesterified/Cholesterol,Free |
検体基準範囲 |
検体採取後速やかに測定するか、冷蔵保存する。 血清:30~60mg/dL |
測定法 | 酵素法 |
基準範囲出典 |
1.Richmond W:Clinical Chemistry 19(12):1350-1356,1973 2.金井 正光 他:臨床検査法提要 第30版 (金原出版):555-558,1993 |
解説 |
F-Cholは健常成人のコレステロールの約30%を占め、脂肪酸と結合したエステル型コレステロールと共に体内のコレステロールの恒常性を維持している。F-Cholの血中濃度は肝と腸管でのコレステロールの生成、吸収、異化やレシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT)活性と関係している。臨床的には肝実質障害、肝硬変、閉塞性黄疸や脂肪肝などの経過観察に有用である。 高値(血清):LCAT欠損症、甲状腺機能低下症、多発性骨髄腫、糖尿病、ネフローゼ症候群、閉塞性黄疸、薬剤(経口避妊薬) 低値(血清):悪液質、肝硬変、肝細胞障害、急性副腎不全、甲状腺機能亢進症、消化不良症候群、低リポ蛋白血症、貧血 |