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検査項目解説

検査名 遊離サイロキシン/遊離T4/フリーT4/遊離チロキシン
英検査名 Free Thyroxine/Thyroxine,Free(fT4)/Thyroxine(T4),Free
検体基準範囲 検体は速やかに測定するか、冷蔵保存する。
血清:0.90~1.70ng/dL
測定法 ECLIA
基準範囲出典 1.楚南 盛正 他:医学と薬学 46(5):759-771,2001
2.Melmed S, Polonsky KS, Larsen PR, et al: Williams textbook of Endocrinology. 12th edition. Elsevier Saunders Company, 2011, pp 348-414
3.Salvatore D, Davies TF, Schlumberger MJ, et al. Thyroid physiology and diagnostic evaluation of patients with thyroid disorders. In: Melmed S, Polonsky KS, Larsen PR, Kronenberg HM, Larsen PR, et al, eds. Williams Textbook of Endocrinology. 12th ed. Philadelphia, PA: Elsevier Saunders; 2011:chap 11.
4.Weiss RE, Refetoff S. Thyroid function testing. In: Jameson JL, De Groot LJ, eds. Endocrinology: Adult and Pediatric. 7th ed. Philadelphia, PA: Elsevier Saunders; 2016:chap 78.
5.家入蒼生夫:甲状腺関連検査の選び方.内科 100:820-826,2007
解説 FT4は総サイロキシン量のわずか0.03%であるが標的細胞に入りトリヨードサイロニンに転換後、甲状腺ホルモンとして生理作用を発揮することから、血中FT4濃度は甲状腺機能の最も信頼できる指標といえる。臨床的には甲状腺の機能を直接的に示す指標であることから、甲状腺機能異状が疑われる全ての疾患で測定される。異常値を見た場合は遊離T3、TSH、TGBを測定する。また、自己免疫異常の疑いがあれば、TRAb、TgAb、TPOAbなどの検査を行う。
高値(血清):Basedow病、Plummer病、TSH産生腫瘍、亜急性甲状腺炎、異常結合蛋白の存在、急性化膿性甲状腺炎、甲状腺ホルモン不応症、出産後一過性甲状腺中毒症、無痛性甲状腺炎、うつ病、肝硬変、薬剤(T4製剤過剰投与)
低値(血清):肝硬変、続発性甲状腺機能低下症、低アルブミン血症、特発性粘液水腫、ネフローゼ症候群、橋本病、薬剤(アンドロゲン、蛋白同化ホルモン)

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