検査項目解説
検査名 | グリココール酸/グリシン抱合型コール酸 |
英検査名 | Glycocholic Acid/Cholylglycine/CG |
検体基準範囲 |
早朝空腹時に採血し、速やかに測定するか、冷蔵保存する。 血清:50μg/dL以下 |
測定法 | RIA PEG法 |
基準範囲出典 |
1.金森 勇雄 他:日本放射線技師会雑誌 26(4):17-22,1978 2.米田 政志 他:日本臨床 53(S下):969-971,1995 |
解説 |
CGはコール酸のグリシン抱合体で、肝細胞でコレステロールから産生されグリシンやタウリンの抱合を受け胆汁中に排泄される。CGは胆汁酸中最も多いコール酸のグリシン抱合体のため肝機能を鋭敏に反映する。臨床的には肝実質障害、肝内・肝外胆汁うっ滞時に血中濃度が上昇するので、肝・胆道疾患のスクリーニング検査として用いる。しかし、得られる情報は総胆汁酸濃度測定と大差がないため、測定の意義は低下しつつある。 高値(血清):肝硬変、、急性肝炎、慢性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、肝内・肝外胆汁うっ滞、肝実質細胞障害 |