検査項目解説
検査名 | A群β溶血連鎖球菌迅速試験 |
英検査名 | Group A-β Streptococci-Rapid Detection |
検体基準範囲 |
検体採取後速やかに測定するか、冷蔵保存する。 咽頭ぬぐい液:陰性 |
測定法 | イムノクロマト法 |
基準範囲出典 | 1.柄沢利子:A群,B群溶血レンサ球菌.臨床と微生物 34:499-502,2007 |
解説 |
A群溶血性連鎖球菌感染を疑わせる咽頭炎や扁桃炎の患者の咽頭拭い液を検体として菌体抗原を迅速に検出する検査である。臨床的には迅速に原因菌を確定することで、早期の感染コントロールが可能となる。ただし、検査材料中の菌数が少ない場合は、陰性となる可能性もあるので注意が必要である。また、最近増加が報告されている劇症型溶連菌感染症では、迅速検査の有用性が評価されているので、中高齢者の咽頭炎を見たら積極的に検査を進める。 陽性(咽頭ぬぐい液):溶血性連鎖球菌感染症、溶血性連鎖球菌キャリア |