検査項目解説
検査名 | C型肝炎ウイルス-コア抗原/HCVコア蛋白/HCV抗原 |
英検査名 | HCV Core Antigen |
検体基準範囲 |
凝固促進剤+血清分離剤入り容器で採血し、速やかに測定するか、凍結保存する。 血清:3.0fmol/L未満(定量下限値) |
測定法 | CLIA |
基準範囲出典 |
1.田原 和子 他:日本臨床検査自動化学会会誌 36(2):267-274,2011 2.熊田 博光 他:消化器科 45(4):454-466,2007 |
解説 |
HCV-コア抗原はHCVの表面にある膜蛋白に包まれて存在し、コア蛋白とも呼ばれている。HCVのウイルス量測定にはPCR法があるが、測定が煩雑なため日常検査では蛋白を測定するコア抗原が用いられる。臨床的にはHCV抗体陽性者の血中HCVの確認、ウイルス量の変化、病状の推移、インターフェロンの効果判定に用いる。ただし、HCV抗体陽性でコア抗原陰性の場合はHCV-RNAでの確認が必要である。 陽性(血清):C型肝炎 偽陰性:C型肝炎ウイルス感染者でウイルス量が少ないもの |