検査項目解説
検査名 | ヘパプラスチンテスト |
英検査名 | Hepaplastin Test/Normo Test/HPT |
検体基準範囲 |
クエン酸血漿を検体とし、速やかに測定するか、凍結保存する。 血漿:70~130% |
測定法 | 凝固時間測定法 |
基準範囲出典 |
1.金井 泉 他:臨床検査法提要 改訂第30版 (金原出版):1406,1993 2.東 克己 他:衛生検査 37(6):910-914,1988 3.三橋裕行:トロンボテスト(TBT),ヘパプラスチンテスト(HPT).日本臨牀 68(増刊):649-652,2010 |
解説 |
HPTは外因系と共通系の凝固因子活性を総合的に評価する検査で、プロトロンビン時間と同じ臨床的意義がある。臨床的にはビタミンK依存性凝固因子のうち、第II因子、第VII因子、第X因子の量的・質的異常を反映しているので、肝での合成障害やビタミンK欠乏を疑う場合に測定する。また、トロンボテストと組み合わせインヒビターインデックスを算定しPIVKAの凝固阻害活性を間接的に推定することもできる。 Inhibitor Index=(へパプラスチンテスト-トロンボテスト)÷ヘパプラスチンテスト 基準値は0.2以下で高値なら肝炎、肝硬変、ワーファリン投与を考える。 低値(血漿):肝実質細胞障害、ビタミンK欠乏症・吸収障害・利用障害、播種性血管内凝固症候群、循環抗凝血素の存在、第II、VII、X因子の先天性欠乏症・分子異常症、薬剤(ワーファリン) |