検査項目解説
検査名 | 高分子キニノゲン/フィッツジェラルド(Fitzgerald)因子 |
英検査名 | High Molecular Weight Kininogen |
検体基準範囲 |
3.8%クエン酸血漿を検体とし、速やかに測定するか、凍結保存する。 血漿:70~140% |
測定法 | 凝固法 |
基準範囲出典 | 1.最新 臨床検査項目辞典 医歯薬出版株式会社 2008 |
解説 |
HMW-Kはプレカリクレイン、第XI因子、第XII因子と同じ接触因子で第XI因子、プレカリクレインを異物面に結合させる働きがある。またカリクレインの作用を受けブラジキニンを放出する。臨床的には出血傾向が殆ど見られない高度のAPTT延長患者を診た場合に測定する。先天性欠乏症、肝硬変、播種性血管内凝固症候群、ショック、慢性腎不全などで低値となる。 低値(血漿):遺伝性血管神経浮腫、肝硬変、ショック、消化器癌、先天性欠乏症、播種性血管内凝固症候群、慢性腎不全 |