検査項目解説
検査名 | ヒスタミン |
英検査名 | Histamine |
検体基準範囲 |
EDTA血漿、24時間酸性蓄尿を検体とし、速やかに測定するか、凍結保存する。 血漿:0.11~0.50ng/mL 尿:5~50μg/day |
測定法 | HPLC |
基準範囲出典 | 1.最新 臨床検査項目辞典 医歯薬出版株式会社 2008 |
解説 |
ヒスタミンは好塩基球や肥満細胞の細胞表面に分布する受容体に結合したIgEと、各種アレルゲンとの抗原抗体反応により放出される化学伝達物質の一つで、血管の透過性亢進、平滑筋収縮、腺分泌亢進を引き起こす。臨床的にはアレルギー疾患を疑う場合と肥満細胞症の診断、経過観察に用いる。また、血中ヒスタミンの生物学的半減期は1~2分と極めて短いので、尿中に排泄されたヒスタミンの一日量を測定する場合もある。 高値(血漿・尿):アナフィラキシー反応、気管支喘息、蕁麻疹、多血症、肥満細胞症、慢性骨髄性白血病 |