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検査項目解説

検査名 骨型アルカリホスファターゼ/骨性ALP
英検査名 Alkaline Phosphatase,Bone Isoenzyme/Bone Specific Alkaline Phosphatase/BAP
検体基準範囲 血清は速やかに測定するか、冷蔵保存する。
血清:男性(3.7~20.9μg/Lまたは13.0~33.9U/L)、閉経前女性(2.9~14.5μg/L)、閉経後女性(3.8~22.6μg/L)、0-6 years(43.5-208.1)、7-9 years:(41.0-258.3) 、10-13 years:(39.4-346.1) 、14-15 years:(36.4-320.5) 、16-18 years(32.7-214.6IU/L)
関節液
測定法 CLEIA
基準範囲出典 1.倉澤 健太郎 他:医学と薬学 55(2):279-285,2006
2.三浦 雅一:MEBIO 25(8):74-81,2008
3.Tietz NW: Textbook of Clinical Chemistry, Third edition. Edited by CA Burtis, ER Ashwood. Philadelphia, PA, WB Saunders Company, 1999
4.Moss DW: Alkaline phosphatase isoenzymes. Clin Chem 1982;28:2007-2016
5.Teitelbaum JE, Laskowski A, Barrows FP: Benign transient hyperphosphatasemia in infants and children: a prospective cohort. J Pediatr Endocrinol Metab 2011;24:351-353
6.Jassam NJ, Horner J, Marzo-Ortega H, et al: Transient rise in alkaline phosphatase activity in adults. BMJ Case Rep 2009;2009: bcr09.2009.2250. PMC3028401, Published online Dec 3, 2009
7.松本俊夫:副甲状腺疾患.医学と薬学 46:311-318,2001
解説 この検査の目的は骨疾患と肝胆道疾患の鑑別である。ALPを分画すると、ALP1(高分子型)、ALP2(肝型)、ALP3(骨型)、APL4(胎盤型)、ALP5(小腸型)、ALP6(免疫グロブリン結合型)に分けられる。骨型APは骨形成によって産生されるので、骨形成が盛んな小児期のほか悪性腫瘍骨転移、骨肉腫、甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能亢進症などで高値を示す。生理的変動要因として思春期に中等度の増加(50~200U/L)があることに注意する。また、女性では閉経前後期に10U/L程度の経度上昇が認められる。臨床的には悪性腫瘍の骨転移のモニタリングとして、ALP値を連続的に測定し、高値が見られたらアイソザイム検査を必ず行う。
高値(血清):Crohn病、Cushing症候群、Gaucher病、Paget病、悪性リンパ腫、肝疾患、骨粗鬆症、骨転移(前立腺癌、乳癌)、骨折、甲状腺機能亢進症、腎性骨異栄養症、腎移植、成長ホルモン欠乏症、副甲状腺機能亢進症、ホジキンリンパ腫、慢性腎不全、
高値(関節液):関節リウマチ、変形性関節症
低値(血清):成長ホルモン欠乏症、甲状腺機能低下症、骨折、低リン血症

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