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検査項目解説

検査名 ヒト絨毛性ゴナドトロピンβサブユニット
英検査名 β-Chorionic Gonadotropin/Human Chorionic Gonadotropin β-Subunit
検体基準範囲 血清は速やかに測定するか、冷蔵保存する。尿は速やかに測定するか、凍結保存する。
血清:0.1ng/mL以下
尿:0.1ng/mL以下
測定法 RIA固相法
基準範囲出典 1.菅原 由人 他:臨床検査機器・試薬 14(3):467-474,1991
2.伊吹 令人 他:日本臨床 47(増):1279-1285,1989
3.森田宏紀ほか:ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)およびsubunit.日本臨牀 63(増刊):464-468,2005
解説 hCGβ-subunitはhCGと同様の産生パターンを示すことから流産、子宮外妊娠の経過観察の指標として有用である。臨床的には流産、子宮外妊娠の経過観察、絨毛性疾患の寛解と治療終了時期の判定に用いる。胞状奇体ではカットオフ値以下(1.0mIU/mL)になり、しかも画像診断などで病巣が認められない場合を寛解とする。また、絨毛癌では血中hCG値が4週以上続けてカットオフ値以下になり、臨床的に病巣が見られない場合を寛解とする。
高値(血清):悪性腫瘍(子宮、消化器、肺、膀胱、卵巣)、悪性黒色腫、肝硬変、潰瘍性大腸炎、消化性潰瘍、絨毛癌、妊娠、胞状奇体
高値(尿):血清参照

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