検査項目解説
検査名 | ヒト心臓型脂肪酸結合蛋白 |
英検査名 | Human Heart Fatty Acid Binding Protein/H-FABP |
検体基準範囲 |
検体は速やかに測定するか、冷蔵保存する。 血清:6.2ng/mL未満 |
測定法 | ラテックス凝集法 |
基準範囲出典 |
1.藤田 孝 他:医療と検査機器・試薬 33(5):629-632,2010 2.田中 孝生 他:医学と薬学 37(6):1367-1383,1997 |
解説 |
H-FABPは心筋細胞内の遊離脂肪酸の輸送に関与している低分子蛋白で、心筋が障害を受けると0.5~3時間で血中に現れ5~10時間でピークに達する。また、疾患特異性が高く、血中濃度と心筋の梗塞量が相関することから臨床的には心筋障害の迅速診断、梗塞量の評価、不安定狭心症の予後推定に用いる。異常値を見た場合はCK-MM、CK-MB、LD1、ミオグロビン、ミオシン軽鎖Iを測定する。 高値(血清):急性心筋梗塞、心筋障害、不安定狭心症、大動脈解離、大動脈瘤破裂、肺梗塞、心筋炎、多発性筋炎 |