検査項目解説
検査名 | B細胞遺伝子鎖再構成 |
英検査名 | Immunoglobulin Gene Rearrangement |
検体基準範囲 |
ACD液加EDTA血液又はACD液加RPMI-1640骨髄液を検体とし、速やかに測定するか、凍結保存する。 B細胞:遺伝子再構成を認めず。 |
測定法 | サザンブロットハイブリダイゼーション |
基準範囲出典 |
1.村上 龍文 他:日本臨床 47(増):113-123,1989 2.岡部 實裕 他:日本臨床 47(増):485-491,1989 3.van Dongen JJ, Wolvers-Tettero IL: Analysis of immunoglobulin and T-cell receptor genes. Part II: Possibilities and limitations in the diagnosis and management of lymphoproliferative diseases and related disorders. Clin Chim Acta 1991 April;198(1-2):93-174 4.Coad JE, Olson DJ, Lander TA, et al: Molecular assessment of clonality in lymphoproliferative disorders: I. Immunoglobulin gene rearrangements. Mol Diagn 1996 December;1(4):335-355 |
解説 |
B細胞遺伝子鎖再構成は免疫グロブリン遺伝子各領域のcDNAを検出プローブとして単クローン性の遺伝子再構性の有無を判定するものである。臨床的には単クローン性の腫瘍性細胞増殖の有無やB細胞系腫瘍細胞の特異マーカーとして用いる。臨床的にはB細胞性ALLや悪性リンパ腫ではB前駆細胞の未分化な段階からIHG遺伝子再構成が認められる。また、IGLと組み合わせることによりB細胞系の分化の段階が推定できる。 遺伝子再構成:B細胞性急性リンパ性白血病、B細胞性慢性リンパ性白血病、Burkittリンパ腫、Hairy Cell白血病、形質細胞腫、びまん性リンパ腫、濾胞性リンパ腫 |