検査項目解説
検査名 | 免疫抑制酸性蛋白 |
英検査名 | Immunosuppressive Acidic Protein/IAP |
検体基準範囲 |
検体採取後速やかに測定するか、冷蔵保存する。 血清:500μg/mL以下 |
測定法 | TIA |
基準範囲出典 | 1.最新 臨床検査項目辞典 医歯薬出版株式会社 2008 |
解説 |
IAPは肝細胞とマクロファージで産生されるα1-酸性糖蛋白の一種で免疫低下作用を持ち、悪性腫瘍による免疫能低下の原因物質のひとつである。臨床的には悪性腫瘍や慢性炎症性疾患で増加するため、治療効果判定や再発モニタリングに用いる。臓器特異性はないが、食道癌、神経芽細胞腫、膵癌、胆嚢癌、肺癌、白血病、卵巣癌で高値となり、80%以上の頻度で異常値を示す。 高値(血清):悪性腫瘍、炎症性疾患、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス |