検査項目解説
検査名 | インドシアニングリーン試験/ICG試験 |
英検査名 | Indocyanine Green Test/Indocyanine Green Clearance/ICG |
検体基準範囲 |
検査は早朝空腹時に実施し、終了まで安静臥位を保つ。検体採取後速やかに測定する。採血は注射と反対側の肘静脈から行う。 血清:15分停滞率(10%以下) |
測定法 | 比色法 |
基準範囲出典 | 1.最新 臨床検査項目辞典 医歯薬出版株式会社 2008 |
解説 |
ICGは静注するとアルブミンとリポ蛋白に結合し、90%以上が肝細胞に取り込まれるが、抱合を受けずそのまま胆汁中に排泄される。ICGの血中から胆汁への移行量は肝血流量と肝細胞のICG取り込み量に左右される。静注15分後の血中濃度がICG停滞率は肝障害の程度を反映している。ICG R15が20%以上の高度停滞を示したら肝硬変の可能性が高いので、肝機能検査を組み合わせる。臨床的には潜在性肝障害検出や肝予備能の推定に用いる。 停滞率増加:Rotor症候群、肝炎、慢性肝炎、肝硬変、先天性ICG排泄異常症 |