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検査項目解説

検査名 アルミニウム
英検査名 Aluminum
検体基準範囲 Alはガラス試験管から溶出するので、採血はプラスチック試験管を用いる。検体は速やかに測定するか、冷蔵保存する。凍結不可。
血清:5~10μg/dL 透析時血清:60μg/dL以下
蓄尿:20~50μg/day

測定法 原子吸光分析法
基準範囲出典 1.Oster O:Clinica Chimica Acta 114:53-60,1981
2.真鍋 重夫:日本臨床 47(増):742-744,1989
3.McCarthy JT, Milliner DS, Kurtz SB, et al: Interpretation of serum aluminum values in dialysis patients. Am J Clin Pathol 1986;86:629-636
4.Hernandez JD, Wesseling K, Salusky IB: Role of parathyroid hormone and therapy with active vitamin D sterols in renal osteodystrophy. Sem Dialysis 2005;18:290-295
5.Liu TK, Liu SH, Chang CH, Yang RS: Concentration of metal elements in the blood and urine in the patients with cementless total knee arthroplasty. Tohoku J Exp Med 1998;185:253-262
6.Schwarz C, Sulzbacher R, Oberbauer R: Diagnosis of renal osteodystrophy. Eur J Clin Invest 2006;36:13-22
解説 この検査の目的はアルミニウム蓄積による腎障害の診断である。Alは自然界には広く分布するが、生体には微量に存在し必須性はない。腎から排泄されるが、腎機能低下で体内蓄積が起こり、特に透析患者では組織アルミニウム沈着による透析脳症、アルミニウム骨症、小球性低色素性貧血などの合併症を発症する。臨床的には透析合併症の診断に用いられる。データはインタクトPTHと合わせて解釈する。
高値(血清):Al含有製剤投与、亜鉛、マンガン欠乏者、学習不適応児童、高齢者、情緒不安定、腎不全(急性、慢性、透析中を含む)、閉塞性肝疾患、尿毒症
高値(骨):慢性糸球体腎炎
高値(脳):Alzheimer病、Parkinson痴呆、アルコール性痴呆、筋萎縮性側索硬化症、高齢者(主として神経線維変性を伴う場合)、透析脳症、慢性腎不全
低値(骨):腎移植

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