検査項目解説
検査名 | インターロイキン-6 |
英検査名 | Interleukin-6/IL-6 |
検体基準範囲 |
検体採取後速やかに測定するか、凍結保存する。 血清:4.0pg/mL以下(参考値) |
測定法 | CLEIA |
基準範囲出典 |
1.竹村 正男 他:医学と薬学 36(5):1071-1076,1996 2.松田 正:臨床科学 26(9):1115-1122,1990 3.西本憲弘:炎症と免疫における分子標的治療の新展開─IL-6.炎症と免疫 16:81-86,2007 |
解説 |
IL-6はTリンパ球、Bリンパ球、マクロファージ、線維芽細胞、血管内皮細胞、腎メザンギウム細胞などで産生される糖蛋白で多彩な生理作用を持つ。その生理作用はBリンパ球の抗体産生促進、Tリンパ球の分化や活性化促進、肝細胞によるCRP産生誘導、巨核球や血小板の産生促進、体温上昇、神経細胞の分化などである。 高値(血清):Castleman病、Crohn病、チフス、肺結核、敗血症、敗血症性ショック、ウイルス性肝炎、アルコール性肝炎、伝染性単核球症、Lyme病、感染症、悪性疾患、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、白血病、悪性リンパ腫、全身性エリテマトーデス、心房粘液腫、腎細胞癌、関節リウマチ、血小板増加症、統合失調症、うつ病、アルコール依存症、急性心筋梗塞、うっ血性心不全、川崎病、肺炎、潰瘍性大腸炎、急性膵炎、糸球体腎炎、慢性腎不全、火傷、外傷性ショック 低値(血清):IgA欠損症、原発性胆汁性肝硬変 |