検査項目解説
検査名 | 鉄染色/ベルリン青染色/プルシアンブルー染色 |
英検査名 | Iron Stein/Berlin Blue Method |
検体基準範囲 |
骨髄採取後、直ちに塗抹、乾燥、染色する。 骨髄塗抹標本:30~50%(参考値) |
測定法 | ベルリンブルー染色法、プルシアンブルー染色 |
基準範囲出典 | 1.最新 臨床検査項目辞典 医歯薬出版株式会社 2008 |
解説 |
鉄染色は骨髄塗抹標本上の赤芽球中の非ヘモグロビン鉄を細胞化学的に染色して検出するもので、鉄染色顆粒が細胞質内に認められた赤芽球を鉄芽球と呼び、赤芽球100個に対する割合を%で表わす。臨床的には鉄代謝異常の診断に用いるが、特に鉄欠乏性貧血、鉄芽球性貧血、Hemochromatosisの診断に有用である。異常値を見た場合は血清鉄、フェリチン、TIBC、UIBC、トランスフェリンなどを測定する。 鉄芽球・鉄赤血球増加:Hemochromatosis、溶血性貧血、再生不良性貧血、巨赤芽球性貧血 環状鉄芽球増加:骨髄異形成症候群、鉛中毒、ピリドキシン欠乏症 鉄赤血球増加:脾臓摘出後 鉄芽球減少:鉄欠乏性貧血 |