検査項目解説
検査名 | カリクレイン |
英検査名 | Kallikrein |
検体基準範囲 |
検体は速やかに測定するか、凍結保存する。 血漿:80~120% |
測定法 | 発色合成ペプチド基質法 |
基準範囲出典 | 1.最新 臨床検査項目辞典 医歯薬出版株式会社 2008 |
解説 |
血漿中のカリクレインの大部分はプレカリクレインとして存在し、高分子キニノゲン及び第XII因子と複合体を形成している。異物に接触するとプレカリクレインは分解し、カリクレインになり第XII因子を活性化する。また、カリクレインは高分子キニノゲンに作用し、血管透過性亢進作用と血圧低下作用を持つブラジキニンを放出させる。臨床的には出血傾向が殆どみられない高度のAPTT延長患者を見た場合に測定する。 高値(血漿):妊娠 低値(血漿):肝硬変、ショック、先天性カリクレイン欠乏症、播種性血管内凝固症候群、慢性腎不全、全身静脈血栓症、遺伝性血管神経性浮腫、血漿キニノゲン欠損症 |