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検査項目解説

検査名 乳酸デヒドロゲナーゼ
英検査名 Lactate Dehydrogenase/LD
検体基準範囲 検体採取後速やかに測定するか、冷蔵保存する。長期保存は-40~-80℃で行う。
血清:115~245U/L
測定法 JSCC標準化対応法
基準範囲出典 1.日本臨床化学会:臨床化学 19(2):228-246,1990
2.菅野 剛史:日本臨床 53(増):272-275,1995
3.Tietz Textbook of Clinical Chemistry. Fourth edition. Edited by CA Burtis, ER Ashwood, DE Bruns. Philadelphia, WB Saunders Company, 2006, pp 601-603
解説 LDは解糖系酵素の一つで殆ど全ての細胞に分布し5種のアイソザイムがある。細胞が障害を受けた時に逸脱酵素として血中に入るため、細胞障害を検知するスクリーニングとして測定する。特に、大型臓器である肝や骨格筋障害や含有量が高い赤血球崩壊の際に高値を示す。異常高値を認めたらAST、ALT、CKなどを測定し、由来臓器を推定する。臨床的には細胞障害のスクリーニング、アイソザイムによる障害臓器の推定、治療効果判定などに用いる。
パニック値:1,000IU/L
高値(血清):HELLP症候群、悪性腫瘍、悪性貧血、葉酸欠乏症、悪性リンパ腫、横紋筋壊死、肝硬変、肝癌、肺癌、肺小細胞癌、骨悪性腫瘍、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、急性リンパ球性白血病、T細胞性白血病、慢性リンパ球性白血病、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、急性肝炎、急性心筋梗塞、肺塞栓症、急性膵炎、白血病、溶血性貧血、後天性免疫不全症候群、麻疹、伝染性単核球症、カリニ肺炎、甲状腺機能低下症、骨髄線維症、子癇前症、皮膚筋炎、熱中症
低値(血清):B細胞性リンパ腫、慢性疲労症候群、遺伝性LD欠損症、薬剤(抗腫瘍薬)

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