検査項目解説
検査名 | レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ |
英検査名 | Lecithin-Cholesterol Acyltransferase/LCAT |
検体基準範囲 |
検体採取後速やかに測定するか、冷凍保存する。 血清:(60~1,020nmol/mL/hr/37℃) |
測定法 | 自己基質法 |
基準範囲出典 |
1.最新 臨床検査項目辞典 医歯薬出版株式会社 2008 2.田副文子:脂質代謝にかかわる酵素の種類とその機能.日本臨牀 65(増刊):26-30,2007 |
解説 |
LCATは遊離型コレステロールに働きコレステロールエステルとリゾレシチンを生成する酵素である。血中ではHDLに結合しており、細胞膜からコレステロールを取り出し、HDL内に取り込み、肝に輸送する働きがある。肝でのみ産生されているので肝の蛋白合成能を反映しているが、臨床的にはLCAT欠損症の診断にのみ用いられる。LCATの活性化因子としてアポA-Iがあるので、異常値を見た場合はアポ蛋白も測定する。 高値(血清):原発性高脂血症、糖尿病、妊娠、ネフローゼ症候群、肥満、薬剤(プレドニゾロン) 低値(血清):LCAT欠損症、Tangier病、悪性腫瘍、栄養不良症候群、肝硬変、急性肝炎、甲状腺機能低下症、無β-リポ蛋白血症 |