検査項目解説
検査名 | リンゴ酸脱水素酵素 |
英検査名 | Malate Dehydrogenase |
検体基準範囲 |
ヘパリン加血液を検体とし、速やかに測定するか、冷蔵保存する。 血液:11~25IU/l/37℃ |
測定法 | UV |
基準範囲出典 | 1.最新 臨床検査項目辞典 医歯薬出版株式会社 2008 |
解説 |
MDHはリンゴ酸を酸化しオキザロ酢酸を生成する酵素で心筋、骨格筋、肝、脳、腎など殆どの組織に存在する。臨床的には多量に存在する心筋、骨格筋、肝、血球が障害された場合に血中に逸脱するので、これらの臓器障害を疑う場合に測定する。 高値(血液):急性心筋梗塞(発症後24~48時間で基準範囲の2~10倍に上昇)、急性肝炎、巨赤芽球性貧血(数十倍に増加)、筋ジストロフィー、転移性肝癌(60%の患者で上昇) |