検査項目解説
検査名 | 単クローン性HTLV-1感染細胞/HTLV-1感染細胞のモノクローナリティ |
英検査名 | Monoclonal Proliferation of Human T-Lymphotropic Virus 1 Infected Cells |
検体基準範囲 |
EDTA-2Na入りポリスピッツ管で採血し、速やかに測定するか、冷蔵保存する。組織は滅菌ポリスピッツにいれ、速やかに測定するか、凍結保存する。 血液:陰性 組織:陰性 |
測定法 | サザンブロット・ハイブリダイゼーション |
基準範囲出典 | 臨床検査項目辞典,医歯薬出版 |
解説 |
HTLV-1感染者は生涯HTLV-1感染T細胞を保有し続け、この感染細胞のDNAにはプロウイルスとしてHTLV-1DNAが組み込まれているが、プロウイルスの組み込まれている位置は不定であるため、感染細胞は多クローン性である。しかし、特定の感染細胞クローンのみが増加した場合は単クローン性増殖であり、白血病化の証拠となる。臨床的にはHTLV-1感染細胞の特定のクローンの増殖を知ることにより成人T細胞性白血病の発症を証明するために用いる。 陽性:HTLV-1キャリア、成人T細胞性白血病 |