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検査項目解説

検査名 アンドロステロン
英検査名 Androsterone
検体基準範囲 尿はトルエン蓄尿する。検体は速やかに測定するか、凍結保存する。
血清:男性:(0.18~0.91ng/mL)、女性(0.14~1.03ng/mL)
尿
測定法 RIA硫安塩析法
基準範囲出典 1.国分 知子 他:日本内分泌学会雑誌 54(2):117-130,1978
2.神戸川 明:日本臨床 53(増):487-490,1995
解説 アンドロステロンはアンドロゲンの代謝産物の一つで,男性では副腎と睾丸から分泌されたアンドロゲンを前駆体とし、小児や女性では副腎由来のアンドロゲンを前駆体として産生される。このため、男性は副腎性アンドロゲンとテストステロンの分泌と代謝状態を、小児と女性は副腎性アンドロゲンの分泌と代謝状態の把握に有用である。産生と分泌は視床下部-下垂体-副腎系と視床下部-下垂体-性腺系により調節されているので、これら機能の評価に使われる。異常値を認めたらコルチゾール、アルドステロン、性ステロイドおよび中間代謝産物の測定が必要である。臨床的には第二次性徴発現異常、外性器異常、女性の多毛、女性化乳房、睾丸萎縮などアンドロゲンの分泌や代謝異常を疑う時に測定する。
高値(血清):11β-水酸化酵素欠損症、21-水酸化酵素欠損症、甲状腺機能亢進症、多嚢胞性卵巣、男性化副腎腫瘍
高値(尿):プロラクチン血症
低値(血清):17α-水酸化酵素欠損症、甲状腺機能低下症
低値(尿):胃癌、直腸癌、乳癌

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