検査項目解説
検査名 | ムコ蛋白/酸可溶性蛋白 |
英検査名 | Mucoprotein/Acid Soluble Glycoprotein |
検体基準範囲 |
検体は速やかに測定するか、冷蔵保存する。長期は-20℃で保存する。 血清:60~140mg/dL 尿:2.4~23.2mg/dL |
測定法 | 色素結合法、CBB比色定量法 |
基準範囲出典 | 1.最新 臨床検査項目辞典 医歯薬出版株式会社 2008 |
解説 |
ムコ蛋白は糖質が10%以上ある複合蛋白で、糖蛋白とも呼ばれている。この蛋白は急性相反応物質の一種で、炎症性疾患や悪性腫瘍で増加する。臨床的には炎症性疾患、悪性腫瘍、膠原病などのスクリーニングと治療効果判定に用いる。 高値(血清):Behcet病、亜急性甲状腺炎、活動性結核、関節リウマチ、肝癌、急性肺炎、急性膵炎、急性腎炎、急性心筋梗塞、強皮症、膵癌、消化管癌、全身性エリテマトーデス、胆嚢炎、胆道癌、肺癌、慢性腎炎 高値(尿):悪性腫瘍、炎症性疾患、腎不全、糸球体障害、薬剤性腎障害 低値(血清):肝硬変、ネフローゼ症候群、慢性肝炎 |