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検査項目解説

検査名 ミエリン塩基性蛋白/EAE起炎性蛋白
英検査名 Myelin Basic Protein
検体基準範囲 検体は速やかに測定するか、凍結保存する。
髄液:102pg/mL以下
測定法 ELISA
基準範囲出典 1.Ohta M et al:Clinical Chemistry 46(9):1326-1330,2000
2.太田 光煕 他:日本臨床 53(増):465-468,1995
3.Greene, DN, Schmidt, RL, Wilson, AR, et al. Cerebrospinal fluid myelin basic protein is frequently ordered but has little value. Am J Clin Pathol. 2012:138:262-272 PMID: 22904139 www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22904139.
4.Houtchens MK, Lublin FD, Miller AE, et al. Multiple sclerosis and other inflammatory demyelinating diseases of the central nervous system. In: Daroff RB, Fenichel GM, Jankovic J, Mazziotta JC, eds. Bradley's Neurology in Clinical Practice. 6th ed. Philadelphia, PA: Elsevier Saunders; 2012:chap 54.
解説 MBPは中枢神経のミエリン鞘に特異的に存在する蛋白で、自己免疫性脱髄疾患の動物モデル作成抗原として知られている。脱髄疾患の代表である多発性硬化症では、脳脊髄液中のMBP量は臨床症状と良く相関する。臨床的には多発性硬化症の診断、増悪期・慢性進行期・寛解期のステージ判断に有用性がある。また、髄液中のMBP量からミエリン鞘の破壊の程度と大きさが推定できる。
陽性(髄液):亜急性硬化性全脳炎、急性散在性脳脊髄炎、神経Behcet病増悪期、多発性硬化症、脳血管障害急性期、脊髄炎

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