検査項目解説
検査名 | ミエロペルオキシダーゼ抗原/MPO抗原 |
英検査名 | Myeloperoxidase |
検体基準範囲 |
検体は速やかに測定するか、凍結保存する。 骨髄単核細胞:10~20% |
測定法 | フローサイトメトリー、酵素抗体法 |
基準範囲出典 | 1.最新 臨床検査項目辞典 医歯薬出版株式会社 2008 |
解説 |
MPOは顆粒球系細胞に特異的に存在し慢性骨髄性白血病の診断マーカーである。臨床的にはペルオキシダーゼ染色と同じであるが、巨核球-血小板系細胞とは反応しないためペルオキシダーゼ染色よりは特異性が高いと考えられている。臨床的には急性白血病の診断と病型分類に有用である。特にAMLと急性リンパ芽球性白血病の鑑別に用いるが、FAB分類M0、M5、M7では陰性の場合が多いので、他のマーカーの検索も必要となる。 陽性(骨髄単核細胞):急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病の急性転化 陰性:先天性ミエロペルオキシダーゼ欠損症 |