検査項目解説
検査名 | N-アセチルβ-D-グルコサミニダーゼ活性(尿)/尿中NAG活性 |
英検査名 | N-Acetyl-Glucosaminidase/N-Acetyl-β-D-Glucosaminidase/NAG |
検体基準範囲 |
採尿後速やかに測定するか、冷蔵保存し、7日以内に検査する。pHがアルカリに傾くと活性が低下する。 随時尿:0.7~11.2U/L 蓄尿:1.8~6.8U/日 |
測定法 | 比色法 |
基準範囲出典 |
1.浅見 直 他:最新医学 40(2):394-399,1985 2.軽部美穂ほか:尿中NAG.臨床医 28(増刊):916-917,2002 |
解説 |
NAGは近位および遠位尿細管や集合管細胞内のライソゾームに含まれる酵素で、尿細管から排泄されるので、尿細管障害の程度を見るために測定される。臨床的には腎毒性のあるアミノグリコシド系抗生剤や重金属などによる尿細管障害の早期発見、腎疾患の診断・経過観察、糖尿病性腎症の早期発見などに用いる。 高値(尿):腎炎、腎性高血圧、糖尿病性腎症、腎移植後の拒絶反応、ネフローゼ症候群、薬物性腎障害 |