検査項目解説
検査名 | ニューロテンシン |
英検査名 | Neurotensin |
検体基準範囲 |
採血後、アプロチニンとヘパリン入りの容器に移し氷冷し、血漿分離後15分以内に-20℃に凍結する。検体は直ちに測定する。 血漿:19.3~24.7pg/mL |
測定法 | RIA |
基準範囲出典 | 1.木村憲治:ニューロテンシン.日本臨牀 63(増刊8):244-247,2005 |
解説 |
ニューロテンシンは中枢神経系、腸管神経叢などの神経系組織と小腸粘膜のN細胞に分布するペプチドで、消化器系では胃酸分泌抑制、小腸と大腸の腸管運動の促進、膵では外分泌刺激作用、インスリンとグルカゴンの分泌促進作用などが知られている。また、中枢神経系ではドパミン作動ニューロンの機能調節や下垂体前葉ホルモンの分泌調節に関与している。臨床的には消化器機能異常の評価やニューロテンシン産生腫瘍の存在を疑う場合に測定する。 高値(血清):Dumping症候群、Parkinson病、空腸-回腸バイパス術後、膵内分泌腫瘍、肺小細胞癌 |