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検査項目解説

検査名 核マトリックス蛋白22
英検査名 Nuclear Matrix Protein 22/NMP22
検体基準範囲 新鮮尿を検体とし、採尿後速やかに測定する。
尿:カットオフ値(12.0U/mL未満)
測定法 ELISA
基準範囲出典 1.赤座 英之 他:癌と化学療法 24(7):829-836,1997
2.相羽惠介:腫瘍マーカー,尿中NMP22.日医師会誌 135(特別2):S375,2006
解説 NMP22は核マトリックス蛋白質を免疫原として作られたモノクローナル抗体302-22と302-18によつて認識される核蛋白質で、本体は核内のNuMA蛋白(nuclear mitotic apparatus protein)で細胞分裂の制御に関与している。癌細胞では正常細胞に比べ発現量が増加するが、尿路上皮癌細胞が崩壊すると核内のマトリックス蛋白が可溶性になって尿中に出現する。臨床的には尿沈渣に赤血球が認められ、膀胱癌が疑われる場合のスクリーニング検査として用いられる。NMP22は血尿を認める腎・尿路疾患、膀胱炎、術後などで陽性となるので注意が必要である。
陽性(尿):尿路上皮癌(腎盂癌、膀胱癌、尿管癌、尿路結石、前立腺肥大症、膀胱炎

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