検査項目解説
検査名 | オルニチンカルバミルトランスフェラーゼ |
英検査名 | Ornithine Carbamoyl Transferase/Ornithine Transcarbamylase |
検体基準範囲 |
検体は速やかに測定するか、凍結保存する。 血清:9U/L以下 |
測定法 | 京大第一外科変法 |
基準範囲出典 | 1.最新 臨床検査項目辞典 医歯薬出版株式会社 2008 |
解説 |
OCTは肝細胞のミトコンドリアに局在し尿素合成回路に関与している。大部分が肝に存在しているため肝特異性が高く肝障害の評価に有用である。また、肝ミトコンドリアに局在するため肝ミトコンドリアの傷害を反映する唯一の酵素で、臨床的には肝障害の程度を判断する目的で用いられる。OTCはASTやALTに比べ肝特異性が高く、ミトコンドリアの障害を反映する唯一の検査でありその有用性は高い。また、急性肝炎の回復期にはビリルビンよりも早く正常化する。 高値(血清):アルコール性肝障害、イレウス、肝硬変、肝膿瘍、肝悪性腫瘍、急性ウイルス性肝炎、急性肝障害、ショック、胆石症、胆のう炎、慢性肝炎活動期、慢性肝内胆汁うっ滞 低値(血清):先天性高アンモニア血症(OCT欠損症) |