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検査項目解説

検査名 膵アミラーゼ/膵型アミラーゼ
英検査名 Pancreatic Amylase/Amylase,Pancreatic Isoenzyme
検体基準範囲 検体は速やかに測定するか、室温保存する。
血清:21~64U/L
測定法 JSCC標準化対応法
基準範囲出典 1.星野 忠 他:日本臨床検査自動化学会会誌 37(3):293-297,2012
2.小川 道雄:胆と膵 1(9):1181-1198,1980
3.Sternby B, O'Brien JF, Zinsmeister AR, DiMagno EP: What is the best biochemical test to diagnose acute pancreatitis? A prospective clinical study. Mayo Clin Proc 1996;71:1138-1144
4.本田秀和ほか:血中・尿中の膵酵素と酵素インヒビター.図説 消化器病シリーズ1 消化器疾患の臨床検査.メジカルビュー社,2000,pp172-183
解説 アミラーゼは膵、唾液腺、肝、肺、卵管などに分布しているが、主として膵と唾液腺の異常を知るために測定される。膵から分泌されるP型(膵型)と唾液腺からのS型(唾液腺型)の2種類のアイソザイムがある。臨床的には急性膵炎、慢性膵炎の急性増悪などを疑う場合は、膵型アミラーゼ、リパーゼやエラスターゼ1などの膵酵素も同時に測定する。また、尿中アミラーゼが高値で血中アミラーゼが低値の場合はマクロアミラーゼの可能性も考える。異常値を認めたら膵炎と膵癌を念頭に置き検査を進める。
高値(血清):急性膵炎、急性アルコール中毒、消化性潰瘍穿孔、膵嚢胞、膵管閉塞、慢性膵炎急性増悪
低値(血清):高血糖、膵外分泌不全、膵癌末期、膵全摘後、糖尿病

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