検査項目解説
検査名 | DU-PAN-2 |
英検査名 | DU-PAN-2 |
検体基準範囲 |
検体は速やかに測定するか、冷蔵保存する。ヘパリン加血漿、EDTA加血漿も測定可能。 血清:腫瘍マーカーとしてのカットオフ値:スクリーニング:(150U/mL以下)、血清診断(400U/mL以下) |
測定法 | EIA |
基準範囲出典 |
1.櫻林 郁之介 他:臨床病理 34(6):705-710,1986 2.張 正和 他:膵臓 1(1):69-77,1986 |
解説 |
DU-PAN-2はヒト膵癌細胞株を免疫原とするモノクローナル抗体に認識されるムチン様糖蛋白で膵癌、胆道癌、肝細胞癌で陽性率が高いマーカーである。良性疾患では急性肝炎、慢性活動性肝炎、肝硬変や胆道疾患で陽性になる。臨床的には膵癌、胆道系癌のスクリーニング、診断、術後経過観察に用いられる。膵癌ではSLX、CA19-9、CEAを同時に測定することで診断率が上昇する。 陽性(血清):肝細胞癌、胆管癌、膵癌、胆嚢癌、胆道癌 偽陽性:肝硬変、肝炎 |