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検査項目解説

検査名 PFDテスト/Bentiromide試験/BT-PABA試験
英検査名 Pancreatic Functional Diagnostant Test/N-Benzoyl-L-Tyrosyl-p-Aminobenzoic Acid
検体基準範囲 投与前の尿と6時間蓄尿を検体とする。採尿後速やかに測定するか、冷蔵保存する。
6時間尿中の回収率:73.4~90.4%
測定法 DACA法
基準範囲出典 1.Yamato C et al:Analytical Biochemistry 98:13-17,1979
2.渡辺 伸一郎 他:綜合臨床 40(増):1677-1680,1991 
解説 この検査は膵外分泌機能障害のスクリーニングや膵疾患における消化吸収機能の経過観察に有用である。PFD試験に用いられる合成基質BT-PABAは、膵外分泌酵素のキモトリプシンで分解されPABAになり、小腸で吸収され肝で抱合を受けた後尿中に排泄される。この検査は膵外分泌機能検査用試薬(ベンチロミド)を経口投与し、キモトリプシンで分解されたPABAの6時間後の尿中排泄率を求めるもので、膵外分泌機能検査として広く使われている。ただし、軽度~中等度の障害では陽性にならないので、アミラーゼ、トリプシンなどの検査を併用する。臨床的には膵外分泌障害を感度40~85%、特異度71~90%で検出できる。
高値(尿):薬剤(サルファ剤、サイアザイド系利尿剤、スルフォニル尿素)、消化酵素剤(キモトリプシンを含む)は検査3日前より休薬する。プルーン、クランベリーは検査3日前より摂取しない。
低値(尿):Crohn病、肝機能障害、腎機能障害、小腸吸収障害、膵癌、 急性膵炎、慢性膵炎、高度の下痢

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