検査項目解説
検査名 | 副甲状腺ホルモンC末端 |
英検査名 | Parathyroid Hormone C-Terminal |
検体基準範囲 |
検体は速やかに測定するか、凍結保存する。 血清:0.6ng/mL以下 |
測定法 | RIA2抗体法 |
基準範囲出典 | 1.鈴木康博ほか:原発性副甲状腺機能亢進症.medicina 39:1345-1348,2002 |
解説 |
副甲状腺ホルモンは血中Ca濃度維持に必須のペプチドホルモンで副甲状腺から分泌され肝や腎で代謝される。血中には84個のアミノ酸からなる全長PTHの他にN端、C端、中央部など様々なフラグメントが存在する。PTH-CはC端に対する抗体を用いた測定法で全長PTHとC端フラグメントを測定する。臨床的には血清Ca値が異常の患者を見た場合に、原因疾患の鑑別に用いるが、評価にあたっては必ず血清Ca濃度を測定する。 高値(血清):異所性PTH産生腫瘍、家族性低Ca尿性高Ca血症、偽性副甲状腺機能亢進症、原発性副甲状腺機能亢進症、二次性副甲状腺機能亢進症 |