検査項目解説
検査名 | アデノウイルス8型抗体/抗アデノウイルス8型抗体 |
英検査名 | Adenovirus Type 8 Antibody/Anti-Adenovirus Type 8 Antibody |
検体基準範囲 |
検体は速やかに測定するか、冷蔵保存する。 血清:陰性(4倍未満)、 髄液:陰性(1倍未満) |
測定法 | NT |
基準範囲出典 |
1.国立予防衛生研究所学友会:ウイルス実験学 総論 2版 (丸善):260-274,1973 2.永武 毅:日本臨床 57(S3):278-281,1999 3.阿南晃子,中村久子,中村良子:誰でもできるウイルス検査─イムノクロマトグラフィー法による簡易迅速診断検査の有効利用と対策.Medical Technology 31:87-92,2003 |
解説 |
この検査の目的はアデノウイルスによる結膜炎の診断である。アデノウイルス8型は流行性角結膜炎の原因ウイルスで、学校伝染病に指定されている。この検査はウイルス性結膜炎が疑われる患者に行われ、HI(赤血球凝集反応)を用いてアデノウイルス8型に対する抗体を検出するもので、急性期と回復期の検体(ペア血清)を同時に測定し抗体価が4倍以上の上昇があるかないかをみる。臨床的には8~14日の潜伏期を経て突然眼瞼浮腫、流涙を発症した患者を診たら本症を疑う。 陽性(血清):流行性角結膜炎 |