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検査項目解説

検査名 フェノールスルホンフタレイン試験/PSP試験
英検査名 Phenolsulfonphthalein Test
検体基準範囲 検体採取後直ちに測定する。
尿:15分値(25~50%)、120分値(55~85%)
測定法 酵素法
基準範囲出典 1.臨床検査データブック 医学書院
解説 PSPは体内で代謝されずに靜注量の6%が糸球体から、残り94%は近位尿細管から排泄される色素である。近位尿細管のPSP排泄極量は靜注時のPSP血中濃度よりも高いため、PSPの尿中排泄量は尿細管周囲の血管に到達したPSPの量に規定されることになり、腎血漿流量を反映している。臨床的にはPSP15分値は腎血漿流量と近位尿細管分泌機能の指標として有用性が高い。また、15、30、60、120分の分画排泄曲線から、尿路通過障害が推定できる。ネフローゼ症候群や肝硬変などで低蛋白血症がある時は、蛋白との結合量が減少し、遊離型が増加するため、15分値が高値となるので注意する。
高値(15分値50%以上):低蛋白血症、肝障害、妊娠
低値(15分値20%未満):腎血流低下、腎実質障害、腎不全、間質性腎炎、近位尿細管障害、尿路閉塞

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