検査項目解説
検査名 | 形質細胞 |
英検査名 | Plasma Cells |
検体基準範囲 |
骨髄液は速やかに塗抹、乾燥、染色する。スライドは室温保存。 骨髄塗抹標本 |
測定法 | 鏡検法 |
基準範囲出典 | 1.Nowakowski GS, Witzig TE, Dingli D, et al: Circulating plasma cells detected by flow cytometry as a predictor of survival in 302 patients with newly diagnosed multiple myeloma. Blood 2006;106(7):2276-2279 |
解説 |
形質細胞はBリンパ球が分化・成熟したもので骨髄や組織中に分布し、免疫グロブリンを産生する抗体産生細胞である。リンパ球の2倍程度の大きさで、円形で偏在する車軸状の外観を呈する核を持つ。細胞質は好塩基性に染まるが、核に接する部分は三ヶ月型の不染性の部分があり、核側明庭と呼ばれる。また血中に出現する異型リンパ球のうち強好塩基性顆粒を持つものは形質細胞の一種と考えられている。幼若な形質細胞の悪性化したものが骨髄腫細胞である。 高値(骨髄):H鎖病(γ)、Waldenstromマクログロブリン血症、多発性骨髄腫、アミロイドーシス、再生不良性貧血、無顆粒球症、慢性活動性肝炎、骨粗鬆症、レプラ、遺伝性球状赤血球症、慢性活動性肝炎、糸球体腎炎 低値(骨髄):無ガンマグロブリン血症、免疫不全症 |